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査定価格に納得できない… そのとき取るべき対応とは

コラム

牧原 聡美

筆者 牧原 聡美

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不動産を売却しようとした際、最初にぶつかる壁のひとつが「査定価格への不満」です。「思ったより安い…」「相場より低い?」といった戸惑いを覚える方も少なくありません。この記事では、不動産査定価格に納得できなかったとき、売主としてどのような対応を取るべきか、具体的なステップと注意点をわかりやすく解説します。


■ なぜ査定価格が想定より低くなるのか?

まず知っておきたいのは、査定価格とはあくまで「現時点でその不動産が売れるであろう金額の目安」に過ぎないということです。以下のような理由で想定より低くなるケースがあります。

・築年数の経過や設備の老朽化による劣化

・周辺エリアの不動産価格下落や人口減少

・道路に面した部分が狭く、奥まった土地形状(いわゆる旗竿地など)

・室内の日当たりや風通しが悪い構造になっている

・間取りや動線が使いづらく、現代の生活スタイルに合っていない

査定価格に納得できないと感じたときは、まずはその根拠を冷静に確認することが大切です。

 

■ ステップ1:査定内容の説明を依頼する

不動産会社から提示された査定書には、必ず「価格の根拠」が記載されています。どのような類似物件を参考にしたのか、築年数・広さ・立地条件など、どのような点を根拠に評価されたのか、担当者にしっかり確認してみるとよいでしょう。

ここで重要なのは「納得できる理由」があるかどうかです。感情的にならず、論理的に疑問点を整理し、質問する姿勢がポイントになります。

 

■ ステップ2:複数の不動産会社に査定を依頼する

1社だけの査定では偏りが出る可能性があります。最低でも3社程度に査定を依頼し、価格や評価の違いを比較しましょう。

たとえば「A社は3,000万円、B社は2,700万円、C社は3,100万円」といった形で差がある場合、その理由を分析することで、市場価格のおおよその傾向が把握にもつながります。

また、高値査定の業者にも注意が必要です。媒介契約を取るために相場以上の価格を提示し、売却が進まないことで、結果的に値下げせざるを得なくなるケースもあります。

 

■ ステップ3:簡易リフォームやハウスクリーニングを検討する

現状のままでは買い手にマイナスな印象を与えると判断された場合でも、簡単なリフォームや清掃でその印象を改善できる可能性があります。特に以下のような箇所は、第一印象を大きく左右します。

・水回り(キッチン・浴室・トイレ)の清潔感

・クロスや床の汚れ、傷み

・玄関やバルコニーの整備

こうした箇所のリフォームや清掃は、10万円〜30万円程度の費用で対応できる場合が多く、結果的に売却価格のアップにつながることもあります。

 

■ ステップ4:売却時期を見直す

不動産市場は常に変動しています。たとえば、春や秋の引っ越しシーズンは買い手の動きが活発になるため、高値で売れる可能性があります。一方、夏場や年末年始などは閑散期で、買い手が少なくなる傾向があります。

売却を急ぐ必要がなければ、数ヶ月〜半年ほど時期を見直すことで、より好条件での売却が実現することもあります。

 

■ ステップ5:売却以外の選択肢も検討する

また、どうしても提示された価格に納得できない場合、売却以外の方法を考えるのも一つの手です。たとえば、

・賃貸として貸し出す

・リノベーション後に再査定する

・市況の回復やライフプランの変化を見ながら、しばらく保有を続ける

など、売る以外の選択肢によって、将来的により良い条件で売却できる可能性もあります。

 

■ ケーススタディ:実際にあった査定価格トラブルとその対応

【事例1】築20年のマンションが想定より500万円低い査定に

東京都内の築20年のマンションを相続したAさんは、3,800万円程度で売れると見込んでいました。ところが、不動産会社の査定額は3,300万円と、想定より500万円も低い結果に。不満を感じたAさんは、不動産会社に査定の根拠を詳しく尋ねました。
その結果、同じエリア内では築浅マンションの取引が増えており、築年数が経過した物件は相対的に評価が下がっていることがわかりました。
A
さんは、印象を改善するためにキッチンのリフォームを実施。その後、内覧時の反応も良くなり、最終的には3,600万円で売却することができました。

 

【事例2】地方の戸建てで査定額に大きな差が出たケース

地方都市で戸建ての売却を検討していたBさんは、A社の査定が1,200万円、B社は950万円と、2社の間で250万円もの差があり、戸惑いを感じました。そこでC社にも査定を依頼し、それぞれの根拠を詳しく比較したところ、A社の査定には周辺の築浅住宅のデータが多く含まれていたことが分かりました。
最終的に、現実的な価格だと判断したB社と媒介契約を結び、1,050万円で売却が成立。「高い査定額=高く売れる」というわけではないことを実感する結果となりました。

 

■ 査定価格に納得がいかないときのNG行動とは?

・疑問点を整理せず、その場の感情で対応してしまう

・根拠を確認する前に、単刀直入に価格交渉してしまう

・高い査定額に惹かれて、すぐにその会社に決めてしまう

こうした行動は、結果として売却活動を長引かせる要因になります。冷静に情報を集め、物件の価値を見直しましょう。

 

■ よくあるご質問

Q1:査定価格は必ず売却価格と同じになりますか?
A
:いいえ。査定価格はあくまで目安であり、実際の売却価格は市場の動きや交渉状況によって上下します。あまりにも査定にこだわりすぎず、柔軟に対応する姿勢も重要です。

Q2:売却までどのくらいの期間がかかりますか?
A
:物件やエリアによりますが、査定から売却完了まで36ヶ月程度が一般的です。売出価格や時期設定によっては、より早く売れることもあります。

Q3:広告に出す前に内見の準備は必要ですか?
A
:はい。第一印象はとても大切です。掲載前に部屋をきれいに掃除したり、不要なものを片付けたりして、すっきりとした印象を整えておくと好印象につながります。また、カーテンを開けて部屋を明るく見せるなど、小さな工夫でも見え方が変わってきます。

 

■ 専門家に相談するメリット

不動産売却は、人生でも数少ない大きな金額の取引です。納得できる価格で売却するためには、客観的な意見や専門的な視点が欠かせません。

・地域相場のデータに基づいた説明

・リフォームや清掃の優先順位の提案

・売却時期の見極め

・税金や諸費用に関するアドバイス

など。


経験豊富なプロの意見を取り入れることで、売却戦略を立てられます。

ディスカバリサーチでは、お客様が安心して不動産を売却できるよう、丁寧なご説明と的確なご提案を心がけています。

不動産はあなたの大切な資産です。後悔のない判断ができるよう、経験豊富なスタッフが最後までサポートいたします。

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