
中古マンションが売れにくい時期とその対策とは?
マンションを売りたいと考えている方にとって、「売れにくい時期」はできれば避けたいところですよね。
中古マンション市場にも、実は“売れにくい季節”があります。タイミングを見誤ると、長期化や値下げのリスクも。
この記事では、中古マンションが売れにくい時期とその理由、さらにその対策について解説します。
〇中古マンションが売れにくい時期とは?
まず結論からお伝えすると、中古マンションが売れにくいのは「6月〜8月の夏場」です。
理由は主に以下の3つです。
1. 不動産市場の閑散期
不動産業界には「繁忙期」と「閑散期」があります。
1月〜3月は進学・転勤などの動きが活発になる「繁忙期」、一方で6月〜8月はその反動で落ち着く「閑散期」です。
特に6月は梅雨の時期でもあり、内見件数が減少する傾向があります。
また8月はお盆や帰省シーズンでもあるため、購入検討者が動きにくいという特徴があります。
2. 住宅ローンの手続きが後回しになりやすい
夏場は金融機関も繁忙期ではなく、住宅ローン審査のスピードが遅くなる傾向も。
それに加えて、購入者側の行動も鈍りがちなので、「決断の先送り」が多くなります。
3. 家族での引越しが難しい
夏休み中の引越しも選択肢の一つではありますが、学校に通う子どもがいる家庭では、学期中の引越しは避けたいという心理が強いです。
そのため、購入を具体的に検討する人が減りやすいのが夏場の最大のネックです。
〇夏に売り出すと絶対に売れない?
いいえ、必ずしもそうとは限りません。
確かに全体としては動きが鈍くなりますが、「売れない」わけではありません。
むしろ、ライバル物件が少ない夏だからこそ、戦略的に売れるケースもあるのです。
では、どのような対策を取ればいいのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。
〇売れにくい時期でも売るための3つの対策
対策1:ターゲットを明確にする
購入者が少ない時期ほど、「誰に売るか」が重要になります。
たとえば、近隣に大学があれば学生向けや親御さん世帯、単身赴任者など、ニッチな層にアプローチできる可能性があります。
また、ファミリー向けの広い間取りなら、秋の引越しを検討している家族層に向けて「今決めておくメリット」をアピールすることも一案です。
対策2:販売資料と写真のクオリティを最大化する
動きが鈍い時期こそ、第一印象の差が決定打になります。
写真の印象によっては、それだけで候補から外されてしまうこともあるのです。
・プロカメラマンによる写真撮影
・整理整頓されたモデルルームのような内観
・間取り図の見やすさの工夫
など、「実際に見てみたい」と思ってもらうための工夫が必要です。
対策3:価格設定を少し柔軟に
売れにくい時期は、価格に対する目がより厳しくなります。
そのため、「この価格なら検討したい」と感じてもらえるような水準を見極めることが重要です。
ただし、むやみに値下げする必要はありません。
例えば「家具・家電付き」や「エアコン新品交換」などの付加価値をつけて、実質的に“お得感”を演出する方法もあります。
〇夏場に売れた事例から学ぶ
例えば東京都内のある中古マンション(築15年、2LDK)は、7月に売り出してからわずか3週間で成約となりました。
売主は、外観・室内写真をプロに依頼し、掲載時の見せ方にもこだわったそうです。価格も初回の内見に合わせて相場よりやや低めに設定。
実際に購入者からは「写真を見て内見を決めた」との声もあり、売れにくい時期でも見せ方とタイミング次第で成果につながる好例といえるでしょう。
〇最後に:売却のタイミングを見極めるには?
もちろん、「できれば繁忙期に売りたい」というのが多くの方の本音でしょう。
しかし、「待てば高く売れる」とは限らないのが中古マンションの難しいところです。築年数が1年増えるだけでも資産価値は下がってしまうため、「様子見」でチャンスを逃すリスクもあります。
売却のタイミングに正解はなく、状況に応じた判断が求められます。
たとえ売れにくい時期であっても、工夫しだいでスムーズな成約につながることは十分にあり得ます。
写真の見せ方、価格の調整、ターゲットの明確化など、できることは意外と多いものです。
迷ったときは、まず不動産会社や専門家に相談してみるのもいいかもしれません。
