「ウナギの寝床」ってどんな間取り?
「ウナギの寝床」とは、 間口が狭く、奥に向かって長い間取りの物件 を指します。例えば、次のようなケースが該当します。
✅ 間口3メートル、奥行き15メートル のように、横幅が狭く縦長の住宅
✅ 都市部のワンルームマンション で、玄関からベランダまでが一直線になっている部屋
✅ 細長いオフィスや店舗 で、入口は狭いが奥行きがあるレイアウト
特に、京都の町家は典型的な「ウナギの寝床」と言われる建築スタイルです。江戸時代、土地の価格が間口の広さに応じて決まることが多かったため、間口を抑えて奥行きを長くする工夫が生まれました。
「ウナギの寝床」物件のメリット
一見すると使いづらそうに思える細長い物件ですが、工夫次第で快適に暮らせるメリットもあります。
① 土地代・賃料が比較的安い
間口が狭い物件は、同じ面積でも価格が抑えられることが多いため、コストを重視する方には魅力的です。都市部の狭小地でも手が届きやすい価格で購入・賃貸できる可能性があります。
② 奥行きを活かした間取りの工夫ができる
細長い間取りをうまく活用すれば、リビング・寝室・書斎などを順番に配置でき、空間を分けやすくなります。京都の町家のように 「通り庭」や「中庭」 を設けると、自然光を取り入れつつ開放感を演出することも可能です。
③ 風通しや採光を工夫すれば快適に
奥行きが長いと暗くなりがちですが、 縦に風を通す間取り にすると快適に暮らせます。例えば、 吹き抜けや天窓を設置 すると、採光と通風が改善されます。
「ウナギの寝床」物件のデメリットと注意点
もちろん、細長い物件にはデメリットもあります。購入・賃貸を検討する際には、以下のポイントに注意しましょう。
① 間取りによっては圧迫感を感じる
間口が狭く、壁に囲まれているため、 開放感が少ない ことがあります。窓の配置や照明計画を工夫しないと、閉塞感が強くなる可能性があるため注意が必要です。
② 家具の配置が難しい
細長い部屋では、 大きな家具を置くと通路スペースが圧迫 されることがあります。動線を確保しながら、コンパクトな家具や収納を活用するのがポイントです。
③ 窓が少なく、採光が不足しがち
奥行きのある部屋では、窓の配置によっては 光が入りにくく、昼間でも暗くなりがち です。購入・賃貸前に 採光計画 をしっかり確認することが大切です。
「ウナギの寝床」物件を快適にするポイント
「ウナギの寝床」物件でも、ちょっとした工夫で住みやすさを向上させることができます。
✔ 間仕切りを工夫して開放感を出す
→ 壁ではなく、 可動式の間仕切りやカーテン を使うと、広く見せられます。
✔ 奥行きを活かしたゾーニング
→ 玄関からリビング、寝室と 用途ごとに区切る ことで、動線をスムーズに。
✔ 収納スペースを壁面に集約
→ クローゼットや壁面収納を活用し、通路を広く確保すると生活しやすくなります。
✔ 吹き抜けやスキップフロアを活用
→ 天井を高くしたり、段差を活かすと、狭さを感じにくくなります。
まとめ
「ウナギの寝床」タイプの物件は、細長い構造ゆえにデメリットもありますが、工夫次第で魅力的な住まいにすることが可能です。
費用を抑えつつ、ユニークな空間を楽しみたい方にはおすすめ です。
不動産を探す際は、 実際の採光・風通し・間取りの使いやすさを確認し、リフォームやインテリアの工夫も視野に入れて検討してみると良いでしょう。
「ウナギの寝床」物件を賢く活用するヒントを知りたい方は、お気軽にご相談ください!
ちなみに・・・
私は、最初に上司から「ウナギの寝床みたいな物件だな」と言われたとき、
「ウナギが寝る部屋とは…?」と一瞬考えてしまったのはここだけの話です。(笑)
調べてみたら昔から使われている表現だそうで、不動産業界でもまだまだ学ぶことが多いと実感しました。
世代によって使う言葉が違うって、面白いですね!
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