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空き家放置の末路…固定資産税が◯倍に!?今すぐ見直すべき理由

コラム

牧原 聡美

筆者 牧原 聡美

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空き家放置の末路固定資産税が倍に!?今すぐ見直すべき理由


空き家を所有している方の中には、「今は使っていないけれど、将来的に使うかもしれない」「とりあえず放っておいても問題ないだろう」と考えている人も少なくありません。しかし、空き家の放置は、見過ごせない経済的・社会的リスクを生み出します。なかでも注目すべきは「固定資産税」の増額です。知らずに放置しているだけで、税負担が大幅に増える可能性があることをご存知でしょうか?

この記事では、空き家を放置し続けた結果、どのような「末路」が待ち受けているのか、そして今すぐ見直すべき理由を解説していきます。


■「特定空き家」に指定されるとどうなる?

2015年に施行された「空家等対策の推進に関する特別措置法」により、自治体は管理不全な空き家を「特定空き家」として指定できるようになりました。特定空き家とは、以下のような条件に該当する空き家のことです。

・倒壊の恐れがある
・著しく衛生環境が悪化している
・景観を損ねている
・周辺住民の生活環境に悪影響を与えている

通常、住宅が建っている土地については、固定資産税が最大で6分の1に軽減されます。しかし、適切に管理されていない空き家が「特定空き家」に指定されると、この軽減措置が解除されてしまいます。その結果、固定資産税が急増する可能性があります。たとえば、これまで年間10万円だった税額が、60万円近くまで増えることもあります。

 

■空き家放置が招くのは税金だけではない

空き家の放置には、税金の増加以外にも多くのリスクが伴います。

・倒壊や火災など安全面での危険
・不審者の侵入や犯罪の温床となるリスク
・雑草やゴミの放置による景観の悪化
・近隣住民とのトラブル
・行政からの「指導」「勧告」「命令」、またそれに従わなかった場合の過料(最大50万円)

こうしたリスクは、単に「見た目が悪い」という問題にとどまりません。実際、管理されていない空き家が原因で近隣住民とトラブルになったり、行政からの改善命令に従わなかったために裁判沙汰になったりする事例も少なくありません。

 

相続したまま放置してない?登記の義務化にも注意

2024年からは、相続登記が義務化されました。名義を変更しないままの空き家も、固定資産税や管理義務の対象になります。3年以内に登記しなければ過料が科されることもあり、「相続していないから大丈夫」とは言えない状況になっています。

特に多いのが「親名義のまま」になっているケースです。この状態では売却も貸し出しもできず、空き家対策も進みません。名義変更を放置すると、相続人同士のトラブルにも発展しかねません。できるだけ早めに、専門家と一緒に確認しておくと安心です。

 

■放置して後悔した事例

たとえば神奈川県に住むAさんは、相続した実家を放置して数年が経過していました。当初は「将来住むかもしれない」と考えていたものの、結局使うこともなく老朽化が進行。ある日、市役所から「特定空き家」に指定されたとの通知が届き、固定資産税は従来の5倍にまで増加。さらに、近隣からの苦情も相次ぎ、結果的に自費で解体・整地を行うことになったそうです。「あのとき売却していれば」と、後悔していると語っています。

 

■活用して成功した事例

一方で、静岡県のBさんは、相続した空き家を思い切ってリフォームし、地域の「空き家活用補助金」を活用してゲストハウスに転用。SNSでの情報発信も功を奏し、今では地域の観光拠点として人気を集めています。「活用次第で、空き家はチャンスにもなる」とBさんは話しています。

 

空き家対策5ステップ

空き家をどうにかしたい場合、以下のステップで行動するとスムーズです。

  1. ・現地確認と写真撮影
  2. ・登記状況の確認
  3. ・管理状況の点検
  4. ・方針の検討(売却・賃貸・解体)
  5. ・専門家への相談

多くの方が「何から手をつければよいかわからない」と感じていますが、順を追って確認すれば着実に前進できます。特に現地確認では、写真を記録に残すことで家族とも情報を共有しやすくなります。

また、登記状況の確認では、誰の名義になっているか、持ち分はどうするかなどをチェックしましょう。方針を検討する際は、地域の不動産事情や家の状態をもとに「売る」「貸す」「解体して更地にする」といった選択肢を家族で共有することが大切です。

 

全国で増える空き家その実態とは?

総務省の調査によれば、日本の空き家数は849万戸超。7軒に1軒が空き家という深刻な状況です。都市部でも問題が進行しており、放置空き家が地域の課題となっています。

高齢化や人口減少が進むなか、今後さらに空き家が増加することが予想されます。自治体ごとに設けられた空き家バンクなどの制度も活用され始めており、地域全体での対策が求められています。

 

空き家の売却時にかかる費用と税金

売却には仲介手数料、測量・登記費用、解体費、譲渡所得税などが発生する場合があります。ただし、条件を満たせば「相続空き家の3,000万円控除」も使えるため、早めに確認しておきましょう。売却前には、家の解体が必要かどうか、測量が必要かどうかを不動産会社と相談することが重要です。また、譲渡益が出ない場合は税負担が発生しないこともあるため、詳細は税理士に確認してみてください。

 

空き家管理ってどんなことをするの?

売却せず維持する場合は、空き家管理サービスの利用も有効です。月12回の見回りや郵便確認、通風・通水、雑草対策など、専門業者による管理で状態を保てます。月額数千円で安心が買えるサービスとして注目されています。

特に遠方に住んでいる場合や多忙な方にとって、こうしたサービスは空き家を良好な状態で保つうえで強力な味方になります。管理状況を定期的に報告してくれる業者を選ぶのがポイントです。

 

■よくあるご質問(Q&A

Q:今すぐ引っ越す予定がなくても、管理していれば大丈夫?
A
:はい。空き家であっても、適切に管理されていれば「特定空き家」に指定されるリスクは大幅に下がります。定期的な清掃や草刈り、外観の維持が重要です。

Q:売却するには、建物を壊す必要はある?
A
:いいえ。築古のまま売却できるケースも多くあります。リフォーム前提で購入を希望する買主も存在します。

Q:相談先がわからない。どこに連絡すればいい?
A
:不動産会社や空き家バンク、自治体の窓口など、相談先はいろいろあります。空き家の活用に詳しい専門家に話を聞いてみると、自分に合った方法が見えてくることもあります。

 

■まとめ:空き家をこのままにしないために

空き家を放っておくことによって生まれるリスクは、税金やトラブルだけにとどまりません。大切な不動産資産を無駄にしないためにも、そして将来の選択肢を広げるためにも、空き家の状態を早めに見直すことが求められます。

「気づいたときには問題物件」になっていたそんな事態を防ぐためにも、この機会に空き家の現状を見直し、将来に向けた具体的な一歩を踏み出してみませんか?

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